TIPTON/ ティプトン
|
|
まだ開拓の真っ只中にあった祖国アメリカへの忠誠心に
燃えていた者もいたようだが、彼らの多くは耕すべき土地を求めていた。
西へ向かえば夢が叶えられる。
その思いだけに支えられていた。
当時、一番読まれていたランスフォード・ヘイスティングスの
『カリフォルニア・オレゴン移住ガイドブック』と
身の回りの必要最低限の品々、
食糧とウイスキー、
そして希望を馬車に詰め込んで、西への一歩を踏み出した。
しかし、食糧と希望だけでは、オレゴン行きを実現させることはできない。
最低限、雄牛と幌付きのワゴンなどを用意するとなると、800ドルという
大金が必要だった。金銭的にもかなりの負担だが、当時、オレゴン行きは
集団自殺とさえいわれたほど過酷であった。
いつ何が起こるかもしれない不安を抱えた旅。
875人の中には、早くからオレゴン移住に力を注いでいた長老派の宣教師、
マーカス・ホイットマンをはじめ、後にカリフォルニア州知事となったピーター・バネット、
集団の中でもリーダー的存在で、オレゴンに着いてからも広く開拓を実現させた、
アップルゲート三兄弟が含まれていた。
一行の中には雄牛を用意出来ず、徒歩の者もいたようだが、目指すは
オレゴンへの移住
という大きな目標で全員が一致していた。
(続く・・・)
〜ショップ 『オレゴン・トレイル』〜
古着ウエスタンシャツのみでスタートしたショップ『オレゴン・トレイル』ですが、
雑貨を仕入れるためにアメリカへ行くことにしました。
成田―ロス 往復29,900円
という格安チケットを購入し、空港でレンタカーを借りる手配をして・・・
とりあえずアメリカに行けば、何とかなるかな〜という安易な考えで出発しました。
|